2017年7月22日土曜日

与一は、那須与一だけではなかった

8月6日(日)総社市にある旧堀和平邸で「与一を語る」ワークショップを開催します。
暑い中ですが、颯爽とした金子あいさんの語りをお楽しみください。

(企画の八重むぐらの会を主宰しているのもわたくしです)

与一といえば、屋島で扇の的を見事射落とした那須与一が有名です。
今回のワークショップも『平家物語』巻十一から那須与一の名場面を語ります。

でも、「与一」とは、「太郎」が長男、「次郎」が次男、「三郎」が三男・・「九郎」が九男、「十郎」が十男、そして、「与一」は十一男という意味です。生まれた順番を示しているので、男兄弟が十一人以上いれば、その家に「与一」がいるのは、普通のことです。男が十一人生まれることは、普通ではないかもしれませんが。

ちなみにウィキペディアには「与一は十あまる一、つまり十一男を示す通称である」とあります。「余」にはあまるという意味がありますが、「与」にはあまるという意味はありません。(ここは研究者の性分で、ついこだわってしまいます)「与」は「と」、つまり「与一」は十「と一」と言う意味だと考えられます。結果は同じく十一です。

平家物語の巻十一から別の「与一」が登場する場面を、イラストで紹介します。→与一@平家物語 その2、与一@平家物語 その3を御覧ください。

那須与一のフルネーム(?)は那須与一宗高です。

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