2017年7月22日土曜日

与一@平家物語 その2 金子与一親範

那須与一ではない与一の登場する場面をご紹介します。

『平家物語』巻十一 嗣信最期より

寒冷低気圧による暴風の中、大阪の渡辺津から無理矢理出帆した義経の一行は、阿波国(現在の徳島県)勝浦から大坂峠を越えて屋島に到着、うろたえて海上に逃げ出した平家と義経軍の戦さが始まります。

戦さの初めの悪口合戦も恒例になっていたようで、平家方の越中次郎兵衛盛嗣が大声で叫びます。
「さっき名のったかもしれないけど、よく聞こえなかったんですわ(ほんとうは聞こえている)今日の源氏の大将はどなたですかな」 …以下イラストにつづく

【なんとなくすばしっこいイメージがあるので、源氏はきつね、このころは泥の船に乗っているようなので、平家はたぬきのキャラクターを採用しました】






金子さんちの十一男、金子与一親範は、問答無用で矢を放つ恐いやつでした。
金子与一の放った矢は、越中次郎兵衛盛嗣の鎧の胸に、突き刺さったとか。盛嗣の運命やいかに。

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