4月からの古典部の活動日は通常どおり第3金曜日です。
日時:4月21日(金)13:30~15:30
場所:倉敷物語館多目的ホール
平家物語の岡山を舞台にしたお話は
ひととおり読み終えたので、今年度は
岡山から日帰りで行ける場所に範囲を広げることとして
まず四国に舞台を移そうと思います。
巻十一のはじめから読みます
義経は一の谷の戦いであざやかに勝ちすぎたため、
頼朝に警戒されて、干されちゃった感じ。
頼朝は、義経の兄の範頼に平家追討の指揮を
まかせますが、範頼はいまいち頼りにならない。
ご近所、藤戸の戦い(巻十)のあと、一気に攻めれば
すぐにでも平家を壊滅できそうなのに、遊女と遊んで、
あきれられておりました。
そこで、後白河法皇から命を下されて、
義経が四国に乗りこみます。
(頼朝は当然、機嫌をそこねますが
そんなこと考えもしないのが義経くんです。
義経フアンはハラハラしますね)
林原美術館に行くと
巻十一上巻の高精細画像を見ることができるメカが
ロビーに置いてあって、各自が自由に
びよーんと拡大して細部まで見ることができます。
古典部では、冊子になった絵巻(中央公論社刊)と
平家物語の原文を使って、
くわしく読んでいこうと思っていますが、
ぜひ林原美術館で高精細画像を見てください。
人物の表情まで細かく書き込まれているので、
義経の涙もわかります
与一が射た扇の破片もわかります
(おまけのはなし)
昨年(2016年)秋に岡山の後楽園能楽堂で
平家物語語りと波紋音の公演があったときに、
林原美術館がそのメカを貸し出してくださったので
絵巻の説明を頼まれた私は、絵をお見せしながら、
大喜びでべらべらしゃべっておりました。
ところで、
語りと波紋音の公演は、われらが特別講師金子あいさんと、
公演のあいだは、だまって演奏していらっしゃるけれど
~当然か~、心の中ではものすごく饒舌に語っていらしゃる
のだろうなと推察している、永田砂知子さんのセッションです
平家物語の登場人物が目の前で生き生きと動いているように感じる
語りと、うまく言葉にできないのだけれど、
その場にいるわたしたちを、やわらかく、しかし、力強く
引き込んでいく、波紋音の音が互いを引き立て合って、
一度、公演にいったら、もうやみつきになりまっせ~